ノートの落書き


ME/Vistaは失敗だったのか

クソOSの代名詞・WindowsMEと、「MEの再来」WindowsVista
この2つが如何にしてクソOSになったのかを考察する
とってもうんこでした
といっては身も蓋もないので、なんでうんこだったのかを考察します

ライバルの存在

WindowsMEとほぼ同時期にリリースされたOSが存在する。Windows2000だ。MEのようなブルースクリーンはほとんど発生せず、非常に安定したOSとして評価されている。リリースから10年たっても使い続けるファンが存在するほどの出来だ。そしてMEリリースからわずか1年強で、おなじみWindowsXPが登場する。このように同時期~直後に続けてMEより優れたOSがリリースされてしまったことがMEの悲劇である。もちろん、一つ前のWindows98SEよりも不安定であることを考えると、あまりフォローする気にはならないが。

開発期間

MEほどではないにせよ、大抵のOSはリリース直後は不安定である。XPですらリリースから数ヶ月の間は「あれは失敗作だ。どっちもクソだがMEの方がまだマシ。」と言う人すらいた始末であり、安定するまでにはある程度の時間が必要だと言える。XPが本当に安定したのはSP2リリースの頃だと言われており、またWin98にしても無印はかなり問題が多く、使いやすいとの評価はSE(Second Edition)に向けられたものである。MEはそうした修正が行われる前にXPが出てしまい、成熟する期間がなかったというのがクソのまま終わった理由の1つではある。Vistaも似たようなもので、安定しきる前にWin7が出た。しかしWin7は別名「Vista SP3」「Vista SE」などと言われるもので、中身は実は大差ない。7は比較的安定だが、見方によっては「Vistaが5年かかってようやく安定した」と言ってもいいかもしれない。

Vistaの悲劇

Vistaは開発名「Longhorn」といい、事前段階ではXPの後継としてかなり期待されていた。事実、深夜販売イベントではXPよりも遥かに売れたという話もある。それだけに「XPとほとんど同じでは許されない」という暗黙のプレッシャーはあったのだろう。それ故XPに比べて色々な所に手を出しすぎた。特にユーザーインターフェースに力をいれ、Aeroという派手なエフェクトも誕生した。こうした大規模な変更は長い開発期間を必要としたため、結果XPが非常に長く使われた。そしてその間に、XPはさらに成熟した。Vistaがリリースされた頃にはユーザーはXPに慣れきっており、XPと異なるという時点で「わかりにくい」と感じるようになっていた。Vistaに合わせて作られたOffice2007のリボンというインターフェースも叩きのネタだった。

Vistaは単体で見ればMEほど不安定だとは思わない。それどころか超ハイスペックなパソコンでは、XPより快適になるように設計されている*。しかしその必要スペックが理不尽なほど高すぎた。特にメモリ容量の問題が深刻で、従来の32bitOSの限界から4GB以上のメモリがほとんど作られていなかった。徐々に64bitに移行すればいいのだが、「64bitのVistaが売れない→4GB以上のメモリが製造されない」「4GB以上のメモリが製造されない→メモリ不足で動かず、64bitのVistaが売れない」というデッドロックが発生していた。
*ただしそれは、メモリ128GB、100GHzの16コアCPU、読み書き1GB/sのSSDという感じでサポート終了時(2012年)ですら全く問題外

まとめ

こうしてみると、不運はあったにせよMEは本当にフォローのしようがない失敗作。Vistaは若干フォローの余地がなくはないが、やはり当時としてはどうしようもないダメOSだろう。Win7の踏み台程度にはなったか。

…変なエフェクト使った割には大した内容は書けなかった。

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